小児予防歯科

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小児予防歯科|杉並区西荻窪駅、久我山駅の小児歯科・矯正歯科 - 杉並ペディアトリック歯科

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お子様の歯のことやご自宅での歯磨きケアなどに疑問はございませんか?
当院はむし歯を「治す」だけでなく未然に防ぐ「予防」にも力を入れています。どんな些細なことでも構いませんのでお気軽にご相談ください。
親御さんと二人三脚でお子様のお口の健康を守るお手伝いをさせていただきます。

むし歯の原因

1.細菌(ミュータンス菌)
口の中に潜む細菌(ミュータンス菌)は増殖すると歯垢となり歯の表面に付着し食べ物などにより摂取した糖分から酸を作ります。
細菌によって作り出された酸が、リンやカルシウムといった歯の成分を溶かし、歯を脆くさせます。
2.糖分
日常生活で口にする糖分(食べ物や飲み物)は、口の中に潜む細菌が酸を作る材料になります。
甘いお菓子を好んでよく食べる方やダラダラ間食する習慣のある方は歯の表面に付着した菌が酸を出す時間が長いため、むし歯になる可能性を高めます。
3.歯質
環境や遺伝の違いで個人差はありますが、エナメル質や象牙質の状態によってむし歯になりやすい傾向にある方もいます。
健康で丈夫な歯を育てるためにカルシウムやタンパク質、ビタミン、リン等の栄養素が必要になるためバランスの取れた食事を心がけましょう。

このような場合はご相談ください

  • 子どもが歯磨きを嫌がる
  • うまく磨けているか心配
  • 授乳が長く続いているので心配
  • 子どもの口臭が気になる
  • 早めにむし歯予防をしたい
  • 親のむし歯が多かったので子どもの歯は守りたい
  • 自分で歯磨きができるようになってほしい

子どもの歯のためにできること

子どもの歯のためにできること

親御さんの予防意識と仕上げ磨きが大切です。そのため、当院では親御さんも一緒に入室していただき、親御さんと本人にお口の状況を説明しております。親御さんが待合室に待たれている場合でも、診療後にお子様のお口の状況をお伝えするようにしています。

当院の予防治療メニュー

歯磨き指導

むし歯予防の基本は毎日の歯磨きです。歯の生え方や年齢に合わせた歯磨き方法を指導しています。
ある程度うがいのできる年齢になってきたら歯の染め出しを行い、磨き残しチェックをします。歯垢は歯と似た色で隠れているため、染め出しをすることで日ごろの歯磨きで残しやすい箇所が分かり、歯磨き練習の効率も上がります。
保護者の方には仕上げ磨きのコツもお伝えしておりますので是非日常で活用してください。

食事指導

お子様のむし歯予防には、間食の種類、タイミングなどが大きく影響します。そのため、食事や飲み物の取り方についての指導も行っております。また、よく噛んで食べることもむし歯予防には大切です。食事、間食、日頃の飲み物の種類、食べ方、飲み込み方など、気になることがあればご相談ください。

フッ素塗布

フッ素は歯の再石灰化を促進し、むし歯菌が酸を出すのを抑え、歯質を強くするために歯の表面に塗る処置です。歯科医院でのフッ素塗布だけでなく、ご自宅でのフッ素の使用方法などもお伝えしております。

シーラント

生えたての奥歯の永久歯は歯質が弱く、溝が深いため食べかすや細菌が溜まりやすい状態です。そのため歯ブラシが届きにくくむし歯になりやすいです。そこで奥歯の溝にレジン(歯科用のプラスチック)や歯科用セメントを詰めてむし歯を予防します。ただし、できれば生えたての永久歯はシーラントをせず、歯質を強くするためにフッ素を使用しながらしっかりと磨くことがベストです。そのため、本当にシーラントが必要か?どのような材料が良いか?その見極めが重要です。

定期検診

お子様のお口の状態に合わせて、1~4ヶ月ごとに定期検診を受けていただきます。むし歯治療が終わったから大丈夫、予防処置をしたから大丈夫と安心せずに定期的に検診を受けるようにしましょう。

よくあるご質問

子どもが歯磨きを嫌がるのですがどうすればいいでしょうか?
お子様が歯磨きを楽しみながら磨けるような工夫が必要です。笑顔で好きな歌を歌ってあげたり、好きなキャラクターの歯ブラシを使ったり、絵本や画像を見せながら磨くのも一つです。歯磨きの時だけ特別にと、タブレットを持たせることに罪悪感を感じることはないと思っています。しかし、どんなに工夫しても、嫌がってしまう時期はあるかもしれません。そんな時は、押さえてしまうのも仕方がありません。それが何年も続くわけでもありませんし、大好きなお母さん、お父さんが磨いてくれるのだから、押さえて磨くことがトラウマになったりはしません。ただし、傷付けやすいところに注意し、できるだけ短時間でポイントを磨くことが大事なので、適切な歯磨き方法についてはご相談ください。
仕上げ磨きは何歳まで必要?
小学校低学年までは、できれば毎日仕上げ磨きをお願いしたいです。「小学生になっても仕上げ磨きは必要?」と感じる方もいるかもしれませんが、この時期は乳歯と永久歯が混合している時期のため大切なタイミングです。特にむし歯になりやすい「6歳臼歯」といった永久歯が生えてきますので仕上げ磨きをしっかりしてあげることが大切です。
そして自分で磨く習慣を身につけながら、小学校中学年ぐらいから徐々に仕上げ磨きの回数を減らしていくと良いでしょう。ただし、小学校高学年になっても、週に一回ぐらいは仕上げ磨きをしてあげてください。高学年になると、6歳臼歯の奥から「12歳臼歯」といった永久歯が生えてきます。永久歯は生えてから3年間は表面のエナメル質が未熟な状態で、むし歯になりやすい時期です。
また、仕上げ磨きは親と子の大切なスキンシップの時間でもあると思います。是非、歯磨きタイムを楽しいひとときにしてほしいです。
フッ素塗布が歯にいいと聞きました。いつから始めればいいですか?  
フッ素は歯が生えた時点から予防としては有効です。ただし、フッ素もお薬なので、濃度、量など、正しく使うことが大切です。赤ちゃんのうちにできてしまうむし歯は上の前歯に多いため、当院では上の前歯の乳歯が生えてきたら、フッ素の使用を開始するようお勧めしています。
フッ素は体に悪いと聞いたのですが大丈夫でしょうか?
フッ素は自然界(お茶など)にも多く含まれます。正しく使えば安全にむし歯予防できます。むし歯になった時の健康被害と比較し、フッ素を効果的に使用しながらむし歯予防することで健康を維持する、ということを重視しています。ただし、それでもフッ素は塗らないで欲しいという方ももちろんいらっしゃいます。当院では、フッ素塗布を無理に勧めたりはしないので、遠慮せずにおっしゃってください。
子どもの歯がまたむし歯になってしまいました、どうしたら予防できますか?
むし歯の発生は主に以下の大きな3つの因子が問題になると言われています。それは、細菌因子(主にミュータンス菌)、食餌因子(主に砂糖)、宿主因子(歯や唾液の質)です。むし歯になりやすい、歯医者に行くたびにむし歯が見つかる、という方は、何か原因があるはずです。その原因を見つけ出し、対処していくことが予防につながります。
むし歯予防のために、早めに授乳はやめた方がいいですか?
卒乳(完全に授乳をやめる) は18ヶ月頃までが理想といわれています。その理由として、2歳半頃には乳歯が生えそろい、「感染の窓」と呼ばれるむし歯菌の定着が集中する時期(1歳7ヶ月~2歳7ヶ月)を迎えるため、寝かしつけ時に授乳を行うとむし歯リスクが高くなるからです。また、この時期は乳児型嚥下(おっぱいを飲む時の赤ちゃんの飲み方)を卒業し、成熟型嚥下(上下奥歯が咬合し咀嚼筋により下顎が固定)を確立していく時期でもあります。授乳期間が長く続くことによって乳児型嚥下が残存し、歯列・咬合不正となるリスクがあることに注意しなければいけません。 しかし、世界保健機構(WHO)と米国小児歯科学会では、2歳まで母乳を与えても良いとされており、その後も母親と子どもが望むのであれば、母乳保育を続けましょうと記載があります。また、日本歯科医学会でも、子ども任せの哺乳・離乳が望ましく、子どもの成長や離乳食の食べ具合などの状態をよくみて愛情をもって卒乳を進めることが大切とされています。
当院では、むし歯や歯ならびだけにとらわれず、母子が健やかに育つためのサポートとして卒乳は子どもが自然に離れていくのを待ち、その他のリスク軽減(砂糖摂取の制限、親御さんの口腔内環境の改善、ブラッシング指導、乳児型嚥下の残存予防など)に努めています。